moconavi端末で全215店舗の全社共有情報をセキュアに管理、業務効率化を実現
埼玉県を中心に多店舗を展開する地域密着型ドラッグストア、株式会社セキ薬品。
同社はDX推進の一手として、紙で管理していた各店舗の全社共有情報をタブレット端末でデータ化。その際、店舗に配布した端末のセキュリティを担保する仕組みとしてmoconaviを採用しました。
moconaviを選んだ決め手や導入効果について、同社 システム部の 佐々木康太さま、村上正樹さまにお話を伺いました。
── はじめに、御社がmoconaviの導入を考えた背景を教えてください。
向かって左がシステム部 DX課 課長 村上さま。右がシステム部 次長 佐々木さま。
村上さま:当社は、2年ほど前から全社的にDX推進に向けた施策をシステム部が中心となって進めています。その第一歩として着手したのが、全215店舗(2024年6月時点)を展開する「ドラッグストアセキ」における全社共有情報のデータ化です。
以前は紙で管理している情報が多く、店舗間での共有が満足にできておりませんでした。
紙の管理からシステムによる管理にシフトすれば、全社で情報を共有でき、データ分析によるサービスの最適化も可能になります。同時に、従業員の負担軽減や業務効率化に繋がることも言うまでもありません。
一方で、システムに集約した全社共有情報が、不正アクセスなどにより漏えいしたり、盗まれたりした場合、その被害は非常に大きくなってしまうでしょう。そのため、システムを導入するうえでは、セキュリティを担保する仕組みもセットで取り入れることが必要不可欠でした。
── セキュリティ性も踏まえて店舗でのシステム導入を進めるうえで、どのような課題がありましたか?
村上さま:検討当時は、店舗によってネットワークインフラが整備中で、社内サーバーへの認証のシステムも検討段階だったので、端末側でアカウントやデータを制御できるような方法を検討しなければなりませんでした。
── 課題の解決に向けて、どのように検討を進めていきましたか?
村上さま:まず、端末は店舗での使いやすさを考慮してタブレットを選定し、セキュリティの仕組みを検討していきました。要件として求めたのは、使用端末以外からはサーバーにアクセスできない制御機能と、端末自体にデータを保存させない機能の両方を有していることです。
── 検討の結果、moconaviを選んだ決め手を教えてください。
村上さま:ズバリ、求めた要件を満たしていたことです。サービス選定は難航し、1年以上かけて数十社のサービスを調べましたが「アクセス制御」と「端末にデータを残さない」という2つを両立するのはmoconaviのほかにありませんでした。
── おっしゃる通り、moconaviは社外からのアクセス制御において課題となるIPアドレス許可も、moconaviのゲートウェイ機能により容易にコントロールが可能です。そして、ローカルのサンドボックス環境で作業するため、端末にデータは保存されず、端末の紛失や、万が一に盗難があった場合でも、管理者アカウントからリモートで利用停止がきます。
村上さま:加えて、moconaviは端末上で動作するネイティブアプリケーションですが、店舗のネットワーク環境に関係なく、キャリアの通信回線でもスムーズに使えるという点も魅力的でした。
また、今回はAndroid端末を採用しましたが、今後、iPadやパソコンを使うことも視野に入れているので、拡張性も考慮してmoconaviは安心だと。常に求めた要件にプラスアルファのメリットがあり、理想を超えるサービスに出会えました。
── 端末の導入を進めるうえで、現場から否定的な意見は出ませんでしたか?
佐々木さま:紙の運用に慣れている店舗のスタッフに対して、いきなり本部が決めたルールで「今日からタブレットを使ってください」と渡したら、拒否反応が先行したと思います。
現場の思いを踏まえて、本導入前のテスト期間中、何人かのスタッフに実機を触ってもらい、全社共有情報システムに登録する項目をブラッシュアップしました。
現場の声を取り入れながら新しい運用を構築したことで、好意的に受け入れてもらえました。
── そうした配慮はとても大切ですね。
村上さま:レコモットさんの細やかなサポートも非常に助かりましたね。ログインページにアクセスできるQRコードを作ってくださったので、本部からは端末を各店舗に発送するだけで、現場のスタッフがQRコードからmoconaviにログインし、パスワードを入れてすぐに使い始めることができました。
さらに、ログインする際にも、弊社の運用に合わせた確認メッセージが表示されるようにカスタマイズしてくださるなど、日頃デバイスを使い慣れないスタッフを想定してフォローいただけました。
おかげさまで、現場からの問い合わせはほぼなく、全215店舗・475台の端末をわずか1ヶ月で導入できました。
佐々木さま:担当は村上1人だったので、対応しきれない場合はフォローしなければと思っていましたが、村上は涼しい顔で平常業務をこなしていて…取り越し苦労でした(笑)
── moconaviを採用した端末の導入による効果はいかがでしたか?
村上さま:2023年の4月から端末を使い始めましたが、手書きからタブレットでの入力に変わり、業務効率は飛躍的に向上しました。音声入力を活用するなど、工夫してより効率的に使っている人もいるようです。全店舗の全社共有情報が1つのデータベースに集約されるので、スタッフは必要な情報を即座にキャッチアップし、売上の向上に繋げることができています。
また、これまでセキュリティに関するトラブルは発生していませんが、管理画面でいつでも端末の利用状況を確認でき、必要に応じて遠隔制御もできるため、安心感も十分です。
── 導入後のサポートはいかがですか?
村上さま:導入後もサポート担当の方には毎月ミーティングの場を設けていただき、その都度細かな要望をお伝えしています。システム改修のリクエストにもすぐに対応していただけて、メールで相談したときのレスポンスも早いです。
また、システムのアップデートがあった場合、全ての内容を説明するのではなく、当社の運用を理解したうえで「御社ならこういう使い方もできるようになりましたよ」と、ポイントを絞って教えてくださるのも非常にありがたいです。まるで私のコンシェルジェのように対応いただけています。
── 最後に、moconaviへのご要望や、貴社の今後の展望をお聞かせください。
村上さま:今回のmoconaviと全社共有情報のデータ化は、店舗の業務効率化を実現する「DXの第一歩」でした。この成功を皮切りに、すでに導入しているグループウェアや勤怠管理システムなど、さまざまなシステムとmoconavi端末を連携し、スタッフごとの接客数や売り上げの分析といったさまざまな施策に着手していきたいです。
佐々木さま:今回のmoonaviの導入はドラッグストアだけでなく調剤部門でも横展開できるはずです。また、moconaviは本部社員にとってBYODの用途でも活用できるでしょう。当社のDXはmoconaviの導入とともに大きく前進しました。インフラの整備も含めてまだ課題はたくさんありますので、レコモットさんには引き続き変わらぬサポートと、積極的なソリューションのご提案を期待しています。
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