内線携帯として全社員に配布する端末に moconaviを導入し、業務改革を推進
渋沢栄一翁の教えである、道徳と経済の合一を旨とする「論語と算盤」を社是とし、「真摯な姿勢と絶えざる革新志向により、社会の期待を超える価値を創造し、持続可能な未来づくりに貢献する」を経営理念として掲げている。事業構造、技術、人財の3つのイノベーションを融合させることで、新たな価値を創造するスマート イノベーション カンパニーを目指している。
清水建設は、建設現場の生産性を向上させる国土交通省の取り組み「i-Construction」にも積極的に取り組み、ICTの活用を進めている大手総合建設会社です。建設業界における人手不足の課題に対しても、ロボットの活用などを積極的に進めています。
「我々は、働き方改革にも取り組み、2018年から始めた在宅勤務の制度を、2019年からは本格的に導入し、自律的に仕事ができる社員であれば、誰でも在宅勤務を申請することができます」と清水建設株式会社 デジタル戦略推進室 情報システム部 インフラ企画グループの中村 壮吾氏は説明します。
清水建設では、以前からモバイル端末を活用することを考え、moconavi以外のモバイル活用ツールを利用していたといいます。「業務用としてスマートフォンやiPadといったモバイル端末を配布していたのですが、業務用のモバイル端末や自分のモバイル端末からイントラネットやファイルサーバ、メールにアクセスしたいという要望が増えてきました。
営業はもちろん、現場でも資料を確認したいときに事務所に戻る手間をかけずにその場で確認できると考え、モバイル活用ツールを導入していました。産休中や育休中の社員が社内の資料を確認するといった使い方もしていました」と清水建設株式会社 情報システム部 インフラ企画グループの大野 剛氏は話します。
清水建設では、使いたい人が申請する申請制でモバイル活用ツールを社員が利用できるようにしていましたが、利用人数が増えると新たな課題が出てきたと中村氏は説明します。「以前のモバイル活用ツールは、オンプレミスにサーバを立てて利用する必要がありましたが、人数が増えてしまうと、新たなサーバを構築する必要が出てきました。そのコストも問題でしたが、複数サーバで運用する場合、管理者が手動でユーザー数が均等になるように登録・管理しなければならないため、運用しづらいと考え、別のモバイル活用ツールを探すことになりました」。
いくつかの選択肢がある中で、清水建設が注目したのがmoconaviでした。「新たなモバイル活用ツールが必要であったのと同時に、固定電話を内線携帯に変えることも計画していたため、全社員に内線携帯として支給するモバイル端末にもモバイル活用ツールを導入することを考え、製品を検討していました。
moconaviは、利用人数が増えても拡張性と可用性に優れているため、導入コストを抑えることができる点に加え、電話連携(社内の電話帳の誘導や発信者表示機能)もできる点が決め手となりました。以前のツールと比べても機能面で劣るところはなく、データを端末に残さないため、紛失や盗難などでの情報漏えいのリスクが少なく、セキュリティが担保されているところも気に入りました」と中村氏は話しています。
実際に、会社の内線携帯やBYOD端末で社内にアクセスしたいユーザーも含め、清水建設では2万アカウントでmoconaviを活用しています。 レコモットのサポートがよいこともmoconavi採用の決め手だったと、中村氏は話しを続けます。
「とにかく、素早く対応してくれることに驚きましたね。まだ本番稼働前だったのですが、打ち合わせ中にレコモットの営業の方に要望を伝えると、その場で営業の方がエンジニアに裏で連絡をしてくれて、打ち合わせが終わる前に対応が完了してしまうことがありました。チャットで気軽に要望などを伝えられ、すぐに対応してくれるのは非常に助かっています」。
清水建設では、以前のモバイル活用ツールとmoconaviを数か月間並行して利用することで、スムーズな乗り換えができたと大野氏は説明します。「マニュアルを充実させ、情報システム部内に専用のヘルプデスクを置くことでスムーズな移行ができました。最初は、ログインなどに戸惑う社員もいましたが、すぐに使い慣れることができたと思います」。
また、使っているうちに、以前のモバイル活用ツールとmoconaviの違いを感じるようになったと大野氏は話しを続けます。「移動中やエレベーターの中など、ちょっとした時間に資料やメールをチェックできるのは非常に便利ですね。以前のツールでは、見られないイントラネットのページがあったり、登録したURLでなければ社外のページにアクセスできなくて不便に感じていましたが、moconaviではそのようなことはありません。 年々SaaSを活用することが多くなっており、社内のページ内リンクからシングルサインオンで飛ぶことがありますが、moconaviは接続できるSaaSの数が多いのも便利だと思います」。
また、クラウド名刺管理のSanSanと連携させて、電話帳を活用できることも便利だと感じていると中村氏も話しています。「電話をかけてきた相手が表示され、お客様や協力業者の方からなのか、社内なのかを判断できるのも便利ですね。これまでは、自席に子機があって、不在時に誰かが電話を受けたら伝言メモを置き、自席に戻って初めて電話があり、急ぎの要件であったことを知って慌てるといったことがありましたが、内線携帯+moconaviでは、いつでもどこでも電話を受けられ、相手をすぐに確認することができます。リードタイムを短縮でき、業務の改革につながっていると思いますね」。
清水建設では、moconaviの導入と同時期にOffice 365(Microsoft 365)も導入し、moconaviとOffice 365(Microsoft 365)を連携させることで利便性をさらに向上させています。「以前の環境では、別のメールサービスを使っていて、サーバ側には数週間程度のメールしか置くことができませんでした。
また、モバイル端末側でメールを読んでも自席のパソコン上では既読にならず、モバイル端末側で送信したメールを自席のパソコン上の送信済アイテムで確認しようとしても見ることができず、メール管理の面で非常に不便でした。Office 365(Microsoft 365)とmoconaviでは、既読と未読をしっかり管理でき、モバイル端末で送信したメールを自席でも確認できるので、メール管理のわずらわしさがなくなりましたね」と大野氏は話します。
今後、清水建設では、モバイル端末とmoconavi、Office 365(Microsoft 365)をさらに活用し、業務改革をさらに進めていこうと考えています。「メールやOfficeだけでなく、One Driveも展開していこうと考えています。Microsoft Teamsについても、活用シーンを試行錯誤しているところですが、moconaviがMicrosoft Teamsに対応すると聞いているので、さらに活用シーンが広がることを期待していますね。moconaviに必要なものがすべて揃っているというようになればよいと考えています」と大野氏は話します。
また、中村氏も、今後の展開を次のように話してくれました。「ファイル共有システムで現場の写真を送ってもらい、確認するということも行っていますが、やはり品質ということを考えると、最後は人の目で確認する必要があります。ツールを使って効率化する部分と、しっかりとした品質を保つ部分のバランスをしっかりと考えていく必要はあると思っています」。
「また、我々がこのような使い方をしなさい、と押し付けるのではなく、職種や部署によって自分たちが便利に使えると思えば、工夫して使ってもらうということも重要だと考えています。moconaviにアクセスすれば、新たな機能が追加されていて、ユーザー自身が便利な使い方を生み出すようになるとよいと思いますし、ユーザー自身が業務を変える入口として、moconaviが効果的なツールになっていくと思います」。
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