社外で活動する社員のためにmoconaviを導入、コロナ禍のテレワークシフトにも大きく貢献

セゾン投信株式会社
業種
金融業
従業員規模
1~50人
連携サービス
Microsoft 365, VPN・閉域網, 社内システム, 電話・UC
課題・目的
BYOD導入

2006 年6 月12 日に設立された独立系直販運用会社。2007 年3 月から「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」を運用し、一般生活者の将来に向けた長期的な資産形成を支援している。2020 年には運用資産総額が3,000 億円を突破している。「いそがないで歩こう」をテーマに、グローバルなリソースを活用した長期投資を続けている。

間接販売を開始したことで、社外でも業務を行う社員が増加
Outlookでメールを見るためだけに、PCを持ち歩いていた
お客様の個人情報を社外で取り扱うのはリスクが高い
最小限の仕組みで導入でき、Office 365との連携も簡単
スマホの機種やOSを問わずに利用できる
moconavi RDSとの併用で、社内PCへのリモートアクセスも可能
スマホさえあれば、社外でメールや資料を見られるように
コロナ禍で社員の4割を在宅勤務にするも、問題なく業務を継続
顔認証と連携することで、IDパスワード管理が楽になった
moconaviの電話帳とSansanの連携を検討
OCR(光学文字認識)機能の活用を検討
生産性を高めるため、moconaviを積極に活用していく
導入前の課題
間接販売を開始したことで社員が社外で活動する機会が増加

2006年6月12日に設立され、「お客さま一人ひとりの大切な将来の幸せを支える資産形成を支援する」という理念を掲げながら、2007年3月から「セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド」と「セゾン資産形成の達人ファンド」の2ファンドを運用しているセゾン投信株式会社。ファンド・オブ・ファンズの仕組みを活用し、世界の優れたリソースを組み入れながら、日本の生活者の資産形成に大きな貢献を果たし続けています。これらのファンドの運用哲学は「市場の動きの予想は行わず」「長期視点で分散投資する」というもの。2020年には運用資産総額が3,000億円を突破し、口座開設件数も約15万件に達しています。

セゾン投信株式会社 代表取締役社長COO 園部 鷹博 氏

「当社がお客様と共有したい長期投資とは、世界経済全体が豊かになる『成長』を養分として、コツコツとゆったりのんびり気分でお金を育ててゆくことです」と説明するのは、セゾン投信株式会社 代表取締役社長COOを務める園部 鷹博 氏。ファンドの販売方法も、電話や郵便、インターネットを通じたダイレクト販売がメインになっていると語ります。「しかし最近では、銀行や証券会社を経由した間接販売も開始しています。そのため社員が社外で活動することも増えてきました」。

ここで必要性が高まってきたのが、社外から社内システムにアクセスするための仕組みでした。自分自身も講演活動などのために、社外で活動することが多くなっていると園部氏。そのため以前から、このような仕組みを構築したいと考えていたと言います。

その一方で「オフィスが入居しているビルがすでに古くなっており、災害発生時に出社できなくなるのではないかという不安もありました」と言うのは、セゾン投信株式会社でIT Managerを務める比嘉 保秀 氏。この不安を解消するためにも、社外で仕事が行える手段を確保すべきだと考えていたと語ります。

導入ポイント
導入がシンプルでMicrosoft 365との連携が容易なことを評価

そこで比嘉氏は2018年に、テレワーク可能な仕組みに関する調査と検討を開始。その結果導入されたのがmoconaviでした。

「当初はシンクライアントやDaaS(Desktop as a Service)も検討しましたが、社内にはお客様の個人情報があり、これを外で扱うのは避けるべきだと考えました」と比嘉氏。そこで個人情報を扱わない業務だけを社外で行うことを目標に、まずは最小限の仕組みを導入することにしたと説明します。

「他の製品も検討しましたが、最終的にmoconaviを選択したのはシンプルな形で導入でき、すでに導入していたMicrosoft 365(Office 365)との連携も簡単に行えるからです。またユーザーが使うスマートフォンの機種も制限されません。これなら外出先からのメール送受信も、すぐに実現できると判断しました」。

セゾン投信株式会社 様 のmoconavi構成図

これに加え、質問に対するレコモット側からの返答が、迅速だったことも評価ポイントとなったと比嘉氏。そのため導入のイメージがつかみやすくなったと語ります。

さらにSplashtopと連携することで、社内PCのデスクトップにセキュアな形でリモートアクセスできる点も、メリットの1つだと指摘します。これによって在宅勤務が必要な場合でも、会社のデータをダウンロードさせることなく、安全に業務が遂行できると言います。

導入後の効果
moconaviだけで完結するセキュアな外部アクセスを実現
セゾン投信株式会社 IT Manager 比嘉 保秀 氏

2020年2月にはmoconaviの採用を決定。社内にゲートウェイが設置され、運用がスタートします。

「moconaviを入れてからは、メールの送受信は完全にスマートフォンだけで行うようになりました」と園部氏。添付ファイルもきちんと表示されるため、ストレスなく利用できると言います。「私は自宅が大阪にあり、毎週東京のオフィスと行き来しているのですが、以前はMicrosoft Outlookを使うためにMicrosoft Surfaceを持ち歩いていました。今ではもう、持ち歩いているのはスマートフォンだけです。以前よりも身軽になり、寝る直前でもメールを確認できます。またmoconaviは顔認証をサポートしているため、使うときに毎回IDとパスワードを入力しなくて済む点も、便利だと感じています」。

社内のファイルサーバーに保管されているマニュアル類などのファイルも、社外から参照可能になりました。またSplashtopと連携することで、社内PCのデスクトップのリモート操作も可能。これらの機能は在宅勤務の実現に、大きな貢献を果たす結果になったと園部氏は語ります。

「当社では新型コロナウイルス感染症拡大防止のために緊急事態宣言が出た後、外販活動を自粛するとともに、4割の社員を在宅勤務にしましたが、問題なく業務を継続できました。もしmoconaviがなければ、在宅勤務への移行にもっと時間がかかっていたと思います」。

さらに比嘉氏は、ユーザーだけではなく管理者にとっても、moconaviは大きなメリットをもたらしていると語ります。

今後の展望
新たな働き方で生産性を高めるため今後も積極的に活用

今後は、moconavi の連絡帳とSansan との連携や、現在はβ版として提供されているOCR 機能を活用していくことも検討しています。これによってmoconavi を起点とした情報管理を推進し、テレワークの効率をさらに高めていくことを目指しています。

「今回のコロナ禍ははからずも、働き方に対する考え方を根本から変える結果になりました」と園部氏。毎朝出社するといった表面的な勤務には意味がなく、どこにいたとしても価値を生み出すことこそが重要なのだという考え方に、多くの企業がシフトしたのではないかと言います。「当社もテレワークによって問題なく業務が遂行できることを確認できました。これからは働き方を変えるだけではなく、それによって生産性も高めていきたい。そのためにもmoconaviを積極的に活用していきたいと考えています」。

moconaviをさらに詳しく知りたい方へ

導入にあたって気になるポイントを詳しく解説します