「moconavi」ひとつでセキュアなBYOD環境を構築。コロナ禍を機に浸透したリモートアクセスで、承認業務と従業員の安心感を両立

アイフル株式会社
業種
金融業
従業員規模
2000~10000人
連携サービス
Microsoft 365, Microsoft Teams, メール, ワークフロー
課題・目的
BYOD導入

ローン事業・信用保証事業を全国に展開するアイフル株式会社。アイフルグループ全体では5,000名を超える従業員を抱え、『For Colorful Life.(自分の色が輝く社会に)』というビジョンのもと、あらゆる人が自分らしくいられる未来を創造するために、幅広い金融サービスを提供しています。

  

近年、BCP対策やリモートワーク環境の整備に取り組む同社は、リモートアクセスツールとして「moconavi」を導入し、セキュアなBYOD環境を実現し、承認業務の停滞解消やコミュニケーションの円滑化を図りました。

 

「moconavi」を導入した背景や効果、今後の展望などに同社ついて、システム部門の佐々木宗広さま・小谷裕也さまに伺いました。

リモートアクセス環境が未整備で在宅勤務が進まなかった
承認業務が担当者不在で滞り、セキュアなBYOD環境が必要だった
「端末にデータを残さない」堅牢なセキュリティが決め手
Microsoft 365とのスムーズな連携で業務継続性を確保
会社PCを持ち出さなくても、承認業務・メール確認が可能に
従業員の安心感とワークライフバランスが向上
利用範囲拡大や通知機能活用でさらなる利便性を追求
PC版「セキュアブラウザー mocochro(モコクロ)」で業務利用拡大も検討
導入前の課題
リモート環境未整備で業務停滞とセキュリティリスクが顕在化

        グループシステム本部 システム2部 システムインフラ課 課長 佐々木さま
 

── はじめに、貴社は「moconavi」導入以前、どのような業務課題を抱えていましたか?

佐々木さま:「moconavi」導入以前、当社ではリモートアクセス環境が整備されていませんでした。
 
社員のなかでも「仕事は会社で行うもの」という意識が強く、リモートワークは進んでいなかったです。

リモートワーク用に持ち出し用のノートPCを用意していましたが、全社員約3000人に対して300~400台程度しかなく、さらにその1割程度しか利用されていませんでした。

持ち出しには申請が必要で、貸与のたびに端末のデータをすべてクリアにする運用だったので、ユーザーにとっては持ち出しのハードルが非常に高く、管理者としても手間がかかっていました。
 

── リモートワークが進んでいなかったことで、具体的にどのような問題が生じていましたか?

小谷さま:コロナ禍で濃厚接触者判定となり急遽出社ができない場合など、従業員が会社PCを開かずにメールを確認する仕組みがなかったので、特に承認業務が多い部署では承認担当者不在により業務が滞る場合がありました

しかし、個人所有のスマートフォンで業務連絡を行うことは、セキュリティリスクの観点でも、仕事とプライベート境界が曖昧になるという観点でも望ましくないと考えました。そのため、モバイルでセキュアにコミュニケーションを促進できるBYODの仕組みを求めていました。

導入ポイント
セキュリティと利便性を両立できるツールとして「moconavi」を採用

         グループシステム本部 システム2部 システム運用課 課長補佐 小谷さま
 

── 貴社がBYODツールとして「moconavi」を採用した決め手とは?

佐々木さま:「moconavi」を採用した一番の目的は、コロナ禍がきっかけで、従業員が出社できない状況でも会社業務を自宅から行えるようにすることでした。特に、役職者にとっては決済や承認といった重要な業務を止めることなく遂行できる環境が必要でした。

「moconavi」の選定において「端末にデータを残さない」という堅牢なセキュリティ機能が大きなポイントになりました 。また、Microsoft 365(メール、Teams、ワークフローシステム)を連携して利用できるところにも魅力を感じました。
 

── 「moconavi」はどのように導入され、どのようなサービスと連携しましたか?

小谷さま:試験運用を経て、2020年9月から「moconavi」の業務運用を開始しました。当初は役職者を中心に利用が始まりましたが、組織の拡大や部署ごとのニーズに応じて、徐々に利用者数を拡大。非常にスムーズに現場で浸透していきました。

導入後の効果
承認業務の停滞を解消し、従業員に安心感と柔軟な働き方を提供


  

── moconaviを導入後、貴社の業務はどのように変化しましたか?

小谷さま:出張移動中の従業員もPCを開く必要なく、メールの確認やTeamsでのチャットのやり取り、ワークフローの承認ができるようになりました。

特に、アカウントの払い出し、端末の申請、各部からの調整事項に対する回答など、1日に数十件に及ぶ承認業務が、場所を問わずシームレスに行えるようになったことは劇的な変化であり、業務品質の向上とスピードアップに繋がっていると実感しています。

家族がコロナに感染したり、濃厚接触者になったりして出社できない状況でも、「moconavi」のおかげで業務への影響を最小限に抑えることができました。
 

── 現在の「moconavi」の運用状況と、利用者からの評価はいかがですか?

佐々木さま:現在、全社員約3,000人のうち、580IDを利用しています。課長職以上は原則として全員が「moconavi」を利用しており、部署によっては外回りが多い一般職員も利用しています。従業員一人ひとりが安心して働けるようになったことが、「moconavi」を導入した最も大きいメリットだと考えています。

利用者からは、スマートフォンからのアクセスが直感的で分かりやすく、操作レスポンスも良好と好評です。管理者側にとっても、ユーザー登録が簡単でUIが見やすいため、システム部門の私たちの負荷も低く、また、不具合に関する問い合わせは月に1、2件程度と非常に少ないため、安心して運用管理できています。

今後の展望
新機能活用を視野に、BYOD環境の進化を目指す


 

── 「moconavi」の今後の活用について、展望をお聞かせください。

小谷さま:今後も「moconavi」の利用範囲を広げ、利便性を高めていきたいと考えています。「moconavi」の通知機能の活用など、新たな使い方も検討したいですね。

また、「端末にデータを残さない」という「moconavi」のセキュリティ特性を最大限に活かし、従業員がより自由に持ち出し、利用できるようなBYOD環境を追求していきたいです。

さらに、PCからも「moconavi」を利用できる「セキュアブラウザ mocochro(モコクロ)以下「mocochro」と表記」にも非常に興味を持っています。「mocochro」のファイル編集機能により、現在スマートフォンではできないファイル編集業務もPCからセキュアに行えるようになると期待しています。
 

── ありがとうございました。最後に、「moconavi」の導入を検討している企業のご担当者へメッセージをお願いします。

佐々木さま:安心して利用できる点が「moconavi」の大きな魅力です。端末にデータを残さないセキュリティ機能に加え、直感的なUIで操作しやすく、レスポンスも良好なので、使いやすさとセキュリティ、スピードの3拍子が揃っていると感じています。

管理者側にとっても、ユーザー登録が簡単で、UIが見やすいので、導入から運用までスムーズに行えます。利用者からの問い合わせが少なく、運用負荷が低く、安心して活用できる非常に有用なサービスです。

moconaviをさらに詳しく知りたい方へ

導入にあたって気になるポイントを詳しく解説します