パソコンを遠隔操作する方法を徹底解説!自宅から会社PCにアクセスしてリモートワークの効率化を実現

  • 投稿日:2020 - 4 - 16
  • 更新日:2023 - 4 - 13
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パソコンを遠隔操作するには、OSに標準搭載されている機能を使ったり、リモートデスクトップ用の専用ツールを導入したりする方法があります。自宅や外出先から社内のパソコンを遠隔操作できるとさまざまなメリットがあり、特にリモートワークで活用できます。

この記事では、パソコンで遠隔操作をする4つの方法とメリット、利用する際の注意点を紹介します。セキュリティが高く導入しやすいおすすめのツールも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。

PCを遠隔操作する4つの方法

パソコンを遠隔操作する代表的な方法として、次の4つがあります。

  • Windows10、Windows11の標準機能
  • Google Chromeの拡張機能
  • リモートアクセスツールSplashtop
  • リモート接続ソフトウェアTeamViewer

それぞれの操作方法について、以下で解説します。

Windows10、Windows11の標準機能でパソコンを遠隔操作する

Windows10やWindows11には「リモートデスクトップ」機能が標準搭載されています。リモートデスクトップを使用すれば、パソコンからだけでなくスマートフォンでも遠隔操作ができるため、「移動中にスマートフォンから社内のパソコンを操作する」といったことも可能です。

Windows11でリモートデスクトップを利用する場合、接続先のパソコンを「Window11 Pro」にアップグレードしておく必要があります。

そのうえで、接続先のパソコンに対して、以下の設定を行います。

  1. スタートメニューから「設定」を開く
  2. 「システム」を選択し、「リモートデスクトップ」を選択
  3. リモートデスクトップを「オン」に設定
  4. ポップアップメッセージ「リモートデスクトップを有効にしますか?」の「確認」をクリック

上記の設定でリモートデスクトップが有効になります。

操作する側の端末はWindows11 Homeでも設定可能です。自宅や外出先から手元のパソコンで、タスクバーの検索ボックスで「リモートデスクトップ」と入力するとアプリが選択できます。そこで接続先の「PC名」または「IPアドレス」を入力し、パスワードを入力すると、接続先のパソコンを遠隔操作できるようになります。

Windows10でのリモートデスクトップ接続方法は、公式ページからご確認ください。

 

Google Chromeの拡張機能でパソコンを遠隔操作する

Google Chromeの拡張機能「Chromeリモートデスクトップ」は、Google Chromeがインストールされているパソコンなら、OSに関わらず遠隔操作機能を利用できます。例えば、「自宅のMacから社内のWindowsを操作する」といったことも可能です。

Chromeリモートデスクトップを使用するにはGoogleアカウントが必要なため、事前に用意しておきましょう。接続先のパソコンにGoogle Chromeをインストールし、Googleアカウントでログインして「Chromeリモートデスクトップ」というアプリをアクセサリに加えます。アプリを起動して「リモート接続を有効にする」ボタンをクリックすれば、リモート接続の準備は完了です。

遠隔操作する際は、外出先のパソコンやスマートフォンでChromeを立ち上げて、同じGoogleアカウントでログインします。Chromeリモートデスクトップを起動すると接続可能なパソコンが表示されるので、それをクリックするだけで遠隔操作ができるようになります。

 

Splashtopでパソコンを遠隔操作する

Splashtop(スプラッシュトップ)は、画面遅延のないストレスフリーな操作性が特長のリモートデスクトップサービスです。

パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスからも社内パソコンに安全に接続できます。

接続される側のデバイスに「Streamer」、接続する側のデバイスに「Splashtop」というアプリをインストールすれば準備は完了です。

あらかじめSplashtopのアカウントを作っておき、両方のツールでログインすれば遠隔操作が可能になります。

導入のしやすさだけでなくSSL/TLS、AES-256ビットで保護された環境で、デバイス認証や2段階認証などにも対応しているため、セキュリティも安心して使用できます。

TeamViewerでパソコンを遠隔操作する

TeamViewerは、自分のパソコンではなく、従業員のパソコンを操作できるアプリです。例えば、不具合が起きた社員のパソコンを遠隔操作で状況を確認したり、直したりする際に役立ちます。

接続先のパソコンと接続元のパソコンにTeamViewerのアプリをインストールするだけで、インターネット接続経由でリモートアクセスができます。

インストールするとIDとパスワードが自動生成されるので、画面に表示されたものを双方で共有して入力すれば遠隔操作を始められます。アプリを1度終了すると、自動生成されたIDとパスワードはリセットされて使えなくなるため、その都度IDとパスワードを共有して入力する必要があります。

会社のパソコンを遠隔操作するメリット

社内のパソコンを遠隔操作できると、以下のようなメリットがあります。

  • 社外でのリモートワークが効率的に行える
  • 交通費・出勤時間を削減できる
  • 低コストで導入できる
  • データを持ち出す必要がなくなりセキュリティリスクを抑えられる

それぞれのメリットについて、以下で解説します。

社外での業務が効率的に行える

社内のパソコンを外部から遠隔操作できるようになると、リモートワークに対応できて業務を効率良く行えます。

例えば営業先や自宅など、どこにいても仕事ができる環境になるので、「資料やメールを確認するために、営業の合間にわざわざ会社に戻る」といった対応が必要なくなります。

また、リモートワークの環境が整っていると自然災害や疫病の発生時など非常事態の際も、企業の機能を滞りなく継続させることができるでしょう。

交通費・出勤時間を削減できる

遠隔操作によって出勤が不要になると、交通費や通勤時間の削減につながります。企業側は費用の削減になり、従業員側は自由な時間が生まれるなど、双方にとってメリットがあります。

また、子育てや介護などの事情で出社できない社員でも、遠隔操作機能を活用すれば業務の継続が可能です。こうした柔軟な働き方の提供は従業員側のメリットだけでなく、人材確保の観点から企業にとっても大きなメリットがあります。

低コストで導入できる

低コストで導入できるのも大きなメリットです。

社内パソコンがWindows10やWindows11なら遠隔操作機能が標準搭載されているため、追加費用なしで利用できます。

標準搭載のものでセキュリティが気になる場合は、Splashtopなど有償のリモートデスクトップサービスを利用すると良いでしょう。リモートデスクトップサービスは、環境構築に時間や費用が高額になるVPNやVDIに比べ、低コストで導入が可能です。

データを持ち出す必要がなくなりセキュリティリスクを抑えられる

社外で業務を行う際は、データを保存した端末ごと持ち出すケースが多いでしょう。この場合、端末を紛失したときに会社の重要なデータや機密情報が外部に漏えいしてしまうリスクがあります。

遠隔操作であれば、社外に持ち出す端末にはデータを保存せず閲覧するだけなので、万が一紛失や盗難にあった場合でもデータが流出するリスクを抑えられます。

不正アクセスの対策は必須

遠隔操作で業務を遂行する際は、不正アクセスに注意しなければなりません。社内のネットワーク環境や社内パソコンにセキュリティシステムを導入していても、そこへアクセスするパソコンやモバイルデバイスが、十分なセキュリティ対策をしていないケースもあります。

端末に危険なソフトやアプリをダウンロード・インストールしていた場合、社内パソコンに接続した際に不正アクセスされて情報が盗まれてしまう危険性が高くなります。

遠隔で操作する端末側に非公式のアプリをダウンロードしない、パスワードを定期的に変更するなど、従業員一人ひとりがセキュリティに対する高い意識を持つことも不正アクセスの防止につながります。

セキュリティ対策の手法のひとつにサンドボックスというものがあります。ぜひ併せてご覧ください。

サンドボックスとは?セキュリティを高めランサムウェアやサイバー攻撃から企業情報を守ろう

moconavi RDSなら初期費用不要で堅牢なセキュリティのリモート環境を実現可能

遠隔操作の方法は費用のかからないものもありますが、セキュリティリスクを伴います。そのため、セキュリティ対策が施されたリモートアクセスツールを導入するのがおすすめです。

moconavi RDS by Splashtop」は最新の画面転送技術を使用したリモートデスクトップツールで、通信の暗号化やデバイス認証、2段階認証によって堅牢なセキュリティのリモート環境を実現します。クラウドサービスのためインターネット環境さえあればどこからでも利用でき、アプリを入れるだけで利用が始められる手軽さも特徴です。

初期費用は不要で、プランに応じた年額費用だけで利用可能。

基本機能を搭載した「Business」プランは1ユーザーあたり年額9,600円、マルチモニターや二段階認証の機能が利用できる「Business Pro」は1ユーザーあたり年額15,600円、さらにシングルサインオンやリモートサポート機能などより多くの機能を備えた「Enterprise Cloud」プランを1ユーザーあたり年額17,200円で利用できます。

詳しくはこちら

PCの遠隔操作方法を知ってリモートワークの環境を整備しよう

自宅や外出先から社内パソコンを遠隔操作できれば、業務の効率化や柔軟な働き方が可能になります。企業と従業員の双方にメリットがあるため、セキュリティ対策を万全に整えたうえで積極的に導入を進めましょう。

 

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