セキュアブラウザってどんなもの?その概要を紹介!

投稿日:2020 - 1 - 28

働き方が急速に多様化したことによって、テレワークが増えてきました。テレワークを導入すると生産性が向上するなどのメリットはあるものの、セキュリティ面の不安が残ります。セキュリティを強化するために「セキュアブラウザ」が使えると聞いた人でも、具体的にどのようなものかはわかりにくいですよね。セキュアブラウザとは何か、テレワークの推進にどのように役立つのかについて解説します。

1.セキュアブラウザとは

セキュアブラウザとは、情報漏洩や不正アクセスの防止を強化したセキュリティ機能に優れたウェブブラウザのことを指します。セキュアブラウザは、モバイル端末やBYODが普及したことによって、企業の機密情報が外部の流出するのを防ぐために作られました。

近年の働き方の多様化により、オフィス以外の場所で仕事をするリモートワークが増加してるため、セキュアブラウザを導入する企業が増えているのです。

2.セキュアブラウザでできること

セキュアブラウザでできることとしては、複数挙げられます。セキュアブラウザの利用を迷っているのであれば、機能面を正しく把握しておきましょう。ここからは、セキュアブラウザがどのような機能を持っているのかについて紹介していきます。

2-1.データが端末に残らない

通常のブラウザの場合、アクセスしたページのデータは端末に残ってしまうため、私用の端末を使って仕事をすると、社外秘の情報が漏れてしまうリスクがあります。しかし、セキュアブラウザなら、端末にデータは残りません。データは一時的に端末内に保存されますが、セキュアブラウザが終了すると自動的に削除されます。このセキュアブラウザのデータ保存禁止の機能が、重要なデータが漏れるリスクを低減させるのです。

2-2.URLのフィルタリングが行える

セキュアブラウザでは、URLのフィルタリングも行えます。URLのフィルタリングでは、閲覧可能なURLと閲覧禁止のURLとを管理することが可能です。たとえば、閲覧できるページを業務に関連するページに限定すれば、業務に関係のない作業を行うことが防げるのはもちろんのこと、パソコンを利用した不正操作なども防ぐことが可能です。

また、セキュアブラウザの商品によっては、スクリーンショットやテキストのコピーを制限しているものもあります。これらの機能を制限すると、情報漏洩のリスクをより低下させることができます。

2-3.社内システムのアクセス制限ができる

会社で使用しているシステムのIDやパスワードが漏洩してしまった場合、部外者が本人になりすましてログインすることが可能です。もし悪意のある部外者がログインすれば、会社が保持している個人情報や重要なデータなどを盗むことも簡単にできてしまうのです。

組織としてなりすましに対する対策は必要不可欠です。セキュアブラウザを導入すれば、社内システムへのアクセスが制限できます。セキュアブラウザは、クライアント証明書をブラウザに格納することができるので、「指定した端末のみアクセス可能にする」といった制限をかけることができるのです。

2-4.通常のブラウザでできることはもちろんできる

セキュアブラウザにはさまざまな機能があるため、「通常のブラウザでできることができなくなってしまうのではないか」と心配する人もいるでしょう。セキュアブラウザを活用した場合でも、通常のブラウザで行えることはもちろんできます。

ただし、セキュアブラウザの商品や設定によっては、「情報漏洩を防ぐ」という目的から、機能が制限されるケースもあります。セキュアブラウザを用いてセキュリティ対策をするときには、必要以上に制限をかけてしまうと、業務の効率が落ちてしまう恐れもあるので、特徴を把握したうえで活用することが大切です。

3.日本のテレワークの現状

日本では、テレビニュースや新聞などで、しばしば「働き方改革」という言葉を見聞きします。働き方改革とは、「一億総活躍社会」の実現に向けたさまざまな取り組みのことを指しています。

現在の日本では、子育てや介護など、さまざまな理由で働きに出ることが難しい人もいるのが実情です。加えて、少子高齢化に伴い、生産年齢人口が減少傾向にあることも問題として挙げられます。そのほかにも、長時間労働や正社員と非正規雇用労働者の格差も長年問題視されており、これらは働き方改革の大きな柱として定められています。

このような数多くの働き方の課題に対し、政府はひとりひとりが柔軟な働き方を実現できるように、時間外労働に上限を設ける、勤務間インターバル制度の導入、あるいは非正規雇用労働者の雇用の安定や待遇の改善といった取り組みを行ってきました。

また、政府だけでなく企業側も「従業員が働きやすい」と感じられるように、在宅勤務制度の導入や女性の活躍推進などへの積極的な取り組みが必要となっています。

近年、柔軟な働き方実現のため、テレワークの導入が急速に進んでいます。長時間労働を是正して効率良く働くためにも、いまやテレワークはなくてはならない働き方として支持されています。総務省のデータによると、テレワークの導入(導入予定も含む)は、2012年では14.4%だったものの、2017年になると18.2%と3.8%も増加しているのです。このデータから、今後もテレワークの働き方は増加していくと予測でき、さらに多くの企業がテレワークを導入することになるでしょう。

4.テレワークのメリット

テレワークを導入すると、労働者だけでなく、企業側にとってもたくさんのメリットがあります。ここからは、テレワークのメリットについて3点見ていきましょう。

4-1.生産性の向上

テレワークは、場所や時間にとらわれずに、比較的自由な働き方が実現できるという特徴があります。ただし、「自由な働き方」というと、「オフィスに出勤していないから、怠けていてもわからないのではないか」と考える人もいるでしょう。しかし、テレワークの導入は、生産性の向上にもつながるとされているのです。たとえば、自宅からオフィスに出勤する場合、公共の交通機関や自家用車、自転車、徒歩などを移動手段とした通勤時間がかかります。

2014年にアットホーム株式会社が「都内勤務の子持ちサラリーマン」を対象として行った通勤時間に関する調査によると、自宅から会社までの通勤時間(片道)は、平均58分という結果が得られました。ただし、この数字は片道の通勤時間であるため、都内に通勤しているサラリーマンの場合は、1日あたり往復およそ2時間の通勤時間がかかっていることになるのです。加えて、業務で取引先などに出向くときには、移動時間がかかるのが一般的です。これらのことから、従来の「自宅から会社に出勤して業務に取りかかる」という働き方をしている場合は、1日の多くの時間を通勤などの移動時間に費やしているといえるでしょう。

テレワークの場合、ICTを利用して仕事を行うため、通勤時間や業務での移動時間を大幅に削減することができます。また、テレワークなら、ひとりひとりがそれぞれのペースで仕事をすることが可能です。たとえば、子育て中の主婦の場合、「子どもが学校に行っている間は仕事、家に帰ってきたら子育てと家事」などのように、時間配分を考えながら仕事ができます。たとえ短時間であっても、集中できる状況や環境のときにしっかりと集中して業務に取り組めば、その分個人の生産性の向上が期待できるのです。

4-2.コスト削減

従来の会社に出社して業務に取りかかるというスタイルでは、会社側に多くのコストが発生しています。一般的な会社の場合、ひとりひとりの社員に対してデスクや椅子が用意されています。加えて、会社の規模や従業員の人数などに応じて会議室や食堂などのスペースがあることもめずらしくありません。会社がオフィススペースを用意したり、設備を充実させたりすることには、高額なコストがかかってくるのです。ほかに、会社側はそれぞれの状況に応じて、通勤手当や出張費も支払わなければなりません。

テレワークのなかには「在宅勤務」と呼ばれるものがあります。これは、オフィスではなく自宅が就業場所となります。そのため、在宅勤務を行えば、オフィス設備費や交通費などのコストを削減することができるのです。さらに、直接的ではないものの、在宅勤務の場合は生産性向上を目的とした人件費の削減も期待できます。また、会社側が「自社ではテレワークを導入している」というアピールをすれば、社会に対して多様な働き方を推進し、提示していることにもつながります。

多様な働き方の実現は、日本社会の課題です。多様で柔軟な働き方をアピールし、それを実現している会社の場合は職場環境が整っていると判断することができます。職場環境が整っている会社なら、社員も長期的に勤務できるので、おのずと満足度も高くなる傾向にあります。社員の満足度が高い会社では、業務にも意欲的に取り組むことができるので、結果として社員が退職する可能性も低いといえるでしょう。このように、会社側の努力により社員の流出が防げると、その分採用コストの削減も期待できるというメリットもあるのです。

4-3.労働環境の改善

テレワークの場合、決まった時間で出社・退社することはなくなります。そのため、時間に縛られることなく、より自由な働き方を実現することができます。たとえば、通勤手段として電車を使っている場合、出社・退社の時間によっては満員電車を利用することになるので、それが大きなストレスになるケースもあります。テレワークなら、通勤電車のストレスをまったく感じることなく仕事に専念できるようになるでしょう。

また、テレワークなら、個人のライフイベントとの両立も可能です。特に、結婚・出産・育児などのライフイベントがあると、場合によってはこれまで続けていた仕事をやむを得ず辞めてしまうということもあるでしょう。しかし、テレワークなら、これらのライフイベントがあったときでも仕事を辞める必要はなく、仕事の時間や量を調整しながら続けることができます。

残業がなく、プライベートの時間もしっかりと確保できれば、社員の労働に対する満足度もアップします。加えて、仕事へのモチベーションが向上すると、業務に集中して取り組むことができるので生産性も上がり、離職率の低下も見込むことができるでしょう。日本では、多くの企業が人材不足に悩んでいるため、テレワークの導入で労働環境を大きく改善することも検討する必要があります。

5.セキュアブラウザがテレワークのセキュリティ対策に利用しよう

テレワークを導入する際には、情報漏洩などのリスクが心配されます。テレワークを導入するのであれば、セキュアブラウザを積極的に活用することで、情報漏洩のリスクを軽減していきましょう。ここからは、セキュアブラウザがテレワークのセキュリティ対策に活用できる理由を紹介していきます。

5-1.外部からのアクセスでもセキュリティが維持される

セキュアブラウザとは、情報漏洩や不正アクセスなどを防止・対策するためのブラウザです。セキュアブラウザを利用すれば、内部・外部ネットワークからのアクセスで情報漏洩が起こるリスクを低減することができます。

リモートワークの場合、たとえば外出先で仕事をしていて端末を紛失したとしましょう。このようなケースでは、個人情報の流出や機密情報が洩れるなどのリスクがあります。しかし、セキュアブラウザを利用していると、万が一端末を紛失したとしても、データ保存禁止の機能によって端末にデータが残ることはありません。そのため、情報漏洩を防ぐことができ、セキュリティが維持されるのです。

5-2.BYOD端末でも仕事とプライベートの切り分けが可能

テレワークを行うときに、よく利用されるのがBYODです。BYODとは「Bring Your Own Device」の頭文字をとったものです。個人が所有しているパソコンやスマートフォンなどを仕事に利用するという働き方です。

しかし、個人所有の端末を仕事で使うとなると、会社側は情報漏洩やデータの持ち出しなどのリスクを考えなければなりません。また従業員側は、私用の端末を利用するという点で、プライベートまで会社に管理されている気がして抵抗を感じる人もいるのではないでしょうか。

その点、セキュアブラウザなら、セキュアブラウザから行った操作のみ会社側が管理することができるため、個人の端末自体を管理することはありません。仕事で使う領域とプライベートをしっかりと切り分けることができるのです。セキュアブラウザはBYODに最適なセキュリティといえるでしょう。

テレワークの推進にはセキュアブラウザの導入を

テレワークを推進していくなら、情報漏洩のリスクを把握したうえで、重要な情報が流出するのをあらかじめ防ぐ必要があります。今後、ますますテレワークという働き方が広がっていくことが予想されるため、セキュアブラウザを活用してセキュリティ対策をしっかりと行いましょう。

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