憧れの地、北海道に移住!韓国出身エンジニアがレコモットで叶えたフルリモートワーク

  • 投稿日:2023 - 3 - 31
  • 更新日:2023 - 4 - 13
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場所にとらわれない自由な働き方を目指し、自社製品のリモートアクセスツール「moconavi」で実現を支援するレコモット。

従業員には、オフィス出勤とリモートワークを自由に選べる「ハイブリッドワーク」を推奨していますが、なかには地方でフルリモートワークを実現しているメンバーもいます。

今回は、レコモットに入社後、北海道に移住した韓国出身のエンジニア、盧(の)さんと、経営管理部人事担当の小野原さんが、レコモットのワークスタイルについて語ります。

小説を読んで憧れた地、北海道へ移住。人事担当やチームメンバーと模索したフルリモートワーク環境

小野原:盧さん、こんにちは。髪の毛の色が変わってる(笑)雰囲気は変わりましたけど、相変わらずお元気そうで。

盧:そうなんです、最近気分転換で染めてみました!

左:レコモット デベロップメント部 盧・右:レコモット経営管理部人事担当 小野原

小野原:冬の北海道、今はかなり寒いのでは?

盧:もちろん東京に比べると寒いですけど、北海道よりもソウルの方がもっと寒いんです。暑がりな自分にとって、北海道はとても快適です。

小野原:そもそも、盧さんはどんな経緯で日本に来たんですか?

盧:きっかけは仕事でした。韓国でエンジニアとして働いていたとき、日本のパートナー企業からのお誘いで、日本で働くことになったんです。もともと日本には憧れがあったので、とても良いチャンスだと思い、韓国で住んでいた家を売って日本に来ました。

小野原:それは知らなかった…日本人としてなんだか嬉しいです。日本のどんなところに魅力を感じたんですか?

盧:19歳のときに村上春樹の「羊をめぐる冒険」という小説を読み、その素晴らしい世界観から日本の景色を想像して憧れるようになりました。

小野原:憧れてもなかなか実現するのは難しいもの。仕事で日本に来ることになったというのも、何か縁を感じますね。

その後、盧さんがレコモットに入社して数年が経ち、コロナをきっかけに北海道に移住したわけですが。ちょうどあの頃は社会全体が混沌としていて、会社としてもリモートワークを推進するなど、従業員にとってより良い働き方を模索していた時期でした。盧さんが地方に移住してフルリモートワークをしたいと言ってくれたことは、レコモットがワークスタイルの変革を進めるうえでの推進力にもなったと感じています。

盧:北海道は「羊をめぐる冒険」の舞台になったのではないかと言われている場所で、私が日本のなかでも特に行きたかった場所です。移住についてレコモットの人事担当者に相談すると、とても肯定的に話を聞き、受け入れてくれました。私は韓国にいたときにフルリモートワークをした経験があったので、そのときの教訓も踏まえてチームメンバーにルールや仕組みを提案しながら、私たち働き手と企業の双方にとって良い方法をつくりあげていきました。

フルリモートで働くエンジニア、盧さんの1日

小野原:盧さんが仕事をするときの、一日のタイムスケジュールを教えてください。

盧:だいたいこんな感じです。

・5時〜:起床・散歩

・6時〜:就業開始・予定調整・開発業務・打ち合わせ準備

・10時半〜:チームの打ち合わせ

・11時〜:開発業務

・12時〜:お昼休憩

・13時〜:開発業務

・16時:終業

小野原:毎日5時に起きるんですか?早い!

盧:起きる時間は意外と移住前と変わっていません。前は千葉に住んでいて、通勤で片道2時間くらいかかっていたので、そのときから5時台には起きていました。通勤時間がなくなった分、運動不足になってしまうので、毎朝30分くらい、近くの大通公園を散歩するのを日課にしています。冬は雪景色のなかを歩くと、冷たさで頭もシャキッとして気持ちいいです。

小野原:早い時間から仕事を始めて、12時まで頑張ってお昼ご飯ですね。

盧:いえ、お昼は食べないんですよ。最近はダイエットキャンペーン中なので(笑) 食事は夕飯だけ。お昼は隣の部屋でウォーキングマシーンに乗ってトレーニングをします。疲れない程度に運動するとリフレッシュできて、午後の仕事にも身が入ります。

だいたい16時くらいには仕事を終えて、夕方から夜の自由時間を満喫します。

小野原:ストイックな面もありながら、生活そのものを楽しむライフスタイル…素敵ですね。今後ろに映っているのは仕事部屋ですよね?広々としたお部屋みたいで快適そうです。

盧:今住んでいるマンション、間取りは4LDKとかなり広めです。こんな物件を東京の1LDKよりも安い家賃で借りられるというところも地方ならではの魅力ですよね。今いる仕事部屋もとても広くて、座って仕事をする用のデスクと、立って仕事をできる高めのデスクを用意しています。ちなみに、今は立ってお話しています。

フルリモートワークを実現する2つのポイント。北海道移住で感じた「大きな後悔」とは

小野原:一日のスケジュールや自宅の執務環境からいろいろなこだわりを感じました。快適にフルリモートワークをするうえで盧さんが意識していることはありますか?

盧:2つあって、1つは「仕事とプライベートの空間を分ける」ということです。

韓国でフルリモートワークをしていたとき、空間を分けなかったことで失敗してしまったんです。生活をしているときも仕事のモードが抜けず、逆に仕事はダラダラ続けてしまい、なかなか終わらない…。業務効率が落ちて、会社の信頼を失ってしまうことにもつながっていました。

この教訓を活かして、今は執務スペースと生活空間を完全に分けています。趣味のものは一切仕事部屋に置かず、逆に生活空間にはパソコンも持ち込みません。

もう1つは「チームメンバーへの連絡をこまめに行う」ということです。

リモートワークのための業務管理ツールなどはさまざまありますが、結局のところ、企業と働き手の間に信頼感がないと破綻してしまいます。私は働き手として、管理者やチームメンバーが不安にならないように、仕事の開始や終了、開発タスクの進捗状況などをチャットやメール、通話で積極的に伝えるようにしています。求められなくてもこちらから発信する…その積み重ねが信頼につながるのではないかと考えています。

小野原:フルリモートワークで難しさを感じたことはありませんでしたか?

盧:最初の頃は「通勤がなくなった分、その時間を仕事に回せる」と勘違いして捉えてしまい、知らず知らずのうちに働き過ぎていましたね。私自身がそれを課題と捉えていたわけではありませんでしたが、人事担当者の方から注意されました…。反省すると同時に、離れていてもしっかりと働きぶりを見守ってもらえていると感じて安心しました。

ほかに、リモートワークの難しさではないですが、移住して後悔したことがありました。

小野原:後悔…?

盧:40歳を過ぎてからずっと憧れていた北海道で暮らすようになって、「なんでもっと早く北海道に来なかったんだろう」と、自分の人生を後悔しました。

小野原:ビックリしました…前向きな意味での後悔ですね!

盧:初めて日本に来たときは「なんでもっと早く日本に来なかったんだろう」と思ったので、それに続く2回目の後悔です。

北海道は景色も食も人も良く、外国から来た私のことも自然に受け入れてくれます。「羊をめぐる冒険」で夢見た世界より何倍も素晴らしい場所でした。

週末は地域のボランティア活動に参加して子どもたちに韓国の文化を伝えたり、友人を自宅に招待してバルコニーでBBQをしたり、趣味のカメラで北海道の景色を撮影したり、暮らしを満喫できています。 

バルコニーの様子

盧さんが撮影した札幌定山渓の風景

小野原:盧さんがイキイキと働いている様子を知ることができて私もとても嬉しいです。最後に、盧さんが考える働き方の展望があれば教えてください。

盧:私はレコモットに入社するまで、日本の企業文化に対して、伝統的で保守的な印象をもっていました。そのため、働きたい場所でフルリモートワークを実現したいという気持ちはありながら、あまり大きな期待をしていなかったのが本音です。しかし、レコモットは従業員のワークスタイルを尊重し、積極的に支援してくれる会社でした。そんなレコモットで働けることを誇りに思いながら、日々業務を進めています。

いつかは日本以外のロケーションでもリモートワークをしてみたいですね。自分自身のチャレンジングな行動が、レコモットのさらなる働き方改革や事業開発に役立てば嬉しいです。

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