ハイブリッドワークとは?デメリットのない新しい働き方を紹介!

  • 投稿日:2022 - 3 - 2
  • 更新日:2024 - 4 - 9
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ここ数年、コロナ禍を背景にした強制的なテレワークの普及が進みました。一方で、昨今の社会情勢はウィズコロナへと向かいつつあり、オフィスワークへの回帰も活性化するなかで、新たに注目されているのが、「ハイブリッドワーク」という働き方です。ハイブリッドワークはテレワーク(リモートワーク)とオフィスワークの良いところだけを組み合わせたワークスタイルで、導入するとさまざまなメリットがあります。

この記事では、ハイブリッドワークについて詳しく解説します。テレワークとオフィスワークのメリット・デメリットのおさらいや、ハイブリッドワークを成功に導くポイントを紹介しているので、社内の働き方改革を進めるうえでぜひ参考にしてください。

ハイブリッドワークとは?

テレワークでもほとんどの仕事ができることに気づいてしまった企業と従業員は、テレワークの継続を望む一方で、オフィスワークの対面でしか経験できない熱量や一体感の価値を改めて感じた、という人も多いのではないでしょうか。

ハイブリッドワークとは、テレワークとオフィスワークの良い部分を組み合わせた働き方のことです。例えば、「イベントや対面の会議がある日は出社して、それ以外はテレワーク」といった働き方です。ハイブリッドワークの場合、従業員はそれぞれの都合に合わせて、テレワークかオフィスワークかを柔軟に選択できるようになります。

ハイブリッドワークが求められる理由

コロナ禍での活動制限が徐々に緩和されていくなかで、これまでの「これからの時代はテレワーク」という風潮から一転、「オフィスワークこそ全てが可視化される」など、テレワークとオフィスワークとの対立を煽るように語られることもしばしばありました。しかし、テレワークにもオフィスワークにもメリット・デメリットの両方があります。

ここでは、テレワークとオフィスワークについてメリット・デメリットをおさらいしたうえで、ハイブリッドワークが求められる理由について解説します。

テレワークのメリットとデメリット

テレワークのメリット・デメリットは、それぞれ以下のようなものが挙げられます。

 

メリット ・ワークライフバランスの実現 ・生産性の向上 ・優秀な人材確保 など
デメリット ・コミュニケーション不足 ・孤独感を感じやすい ・オンオフの切替がしづらい など

 

テレワークでは通勤が不要になりプライベートや家族との時間も確保できるため、ワークライフバランスの実現につながります。自宅などで集中して仕事を進められるので、生産性の向上が期待できるのもメリットです。働く場所が自由になると、居住地を問わずに人材を採用でき、育児や介護などそれぞれの事情にも対応しやすくなるため、優秀な人材の確保にもつながります。

一方デメリットとしては、ウェブ会議など決められた時間以外のコミュニケーションが減り、人によっては孤独を感じやすくなることなどが挙げられます。そのほか、自宅で仕事をするようになると仕事とプライベートの境目があいまいになり、長時間労働やメンタルヘルス不調などを招く可能性がある点にも注意が必要です。

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オフィスワークのメリットとデメリット

オフィスワークのメリット・デメリットには、以下が挙げられます。

 

メリット ・対面のコミュニケーション
・オンオフの切替がしやすい
・組織に一体感が生まれる など
デメリット ・通勤が必要
・生産性の低下
・人材確保が難しい など

 

オフィスワークの最大のメリットは、対面でのコミュニケーションです。同じ場所で働くことの熱量や一体感は対面のコミュニケーションに勝るものはありませんし、孤独感も感じないでしょう。また、「オフィスにいる時間はオン、退社したらオフ」というように、オンオフを切り替えてメリハリのある働き方ができるのもメリットです。

一方、オフィスワークのデメリットとしては、通勤が発生することでワークライフバランスが取りにくいことが挙げられます。また、人が多い場所では集中した作業の妨げも多く、生産性が低下するケースも増えるでしょう。さらに家庭の事情などで出社が難しい人は働き続けられなかったり、採用の対象もオフィスへの通勤圏内の居住地の方に限定されたりするため、人材確保のハードルが上がるのもデメリットです。

テレワークとオフィスワークのメリットだけを掛け合わせた働き方がハイブリッドワーク

テレワークとオフィスワークのメリットを比較すると、双方のデメリットを補い合う関係になっていることがわかります。つまり、テレワークとオフィスワークを組み合わせるハイブリッドワークは、双方のメリットだけを掛け合わせた最高の働き方だといえます。

「作業に集中したいときはテレワーク、共同作業や打ち合わせは対面でオフィスワーク」など、目的に応じてテレワークとオフィスワークの“いいとこどり”が可能です。

ハイブリッドワークを成功に導くポイント

ハイブリッドワークを実施するには、リモートでの働く環境の整備、つまりテレワーク環境が整っていることが前提です。いつでも、どこからでも安全に企業のデータやシステムにアクセスできる環境が整っていなければ、ハイブリッドワークも導入できません。

テレワーク環境を整えたうえで、従業員のエンゲージメントを高める企業のビジョンやミッションを共有し、それらを実現するための行動指針であるバリューを定義することが、ハイブリッドワークを成功に導くにはとても重要です。また、ハイブリッドワークに必要な制度の整備も必要です。ここでは、ハイブリッドワークを導入するときに必要となる対応と成功のポイントを紹介します。

企業のVisionを共有し従業員のエンゲージメントを高める仕組み

従業員やステークホルダーが賛同できる共通の目的=Visionを社内全体で共有することで、従業員のエンゲージメント向上が期待できます。ハイブリッドワークは自由度の高い働き方であるため、従業員一人ひとりの自立自走の支援につながるVisionが必要です。

従業員のエンゲージメントの向上は、会社に人が集まり、生産性を高め、企業の成長につながる重要な施策です。企業が成長すると、従業員をはじめとするステークホルダーに還元され、さらにエンゲージメントが高まる好循環ができあがります。ただハイブリッドワークができる環境を提供するだけでなく、企業としての目的・目標を共有して従業員のエンゲージメントを高めましょう。

Visionを共有し、エンゲージメントを高める仕組みを作り、常に自社を実験台として走り続けるレコモットのハイブリッドワーク事例はこちら

制度・環境の整備

ハイブリッドワークの導入には、各種制度・環境の整備も必要です。例えば、勤怠管理の仕組みや就業規則、人事評価制度などをハイブリッドワークに合わせたものに見直す必要があります。また、テレワークの導入時に必要備品の購入費を実費精算したり、毎月一律のテレワーク手当を支給したり、福利厚生を整えている企業も見られます。

クラウドストレージやIP電話など、テレワークに必要なデジタル環境の整備も必要です。テレワーク時のコミュニケーションのためにWeb会議ツールやチャットツールを導入するのはもちろん、出社時のコミュニケーションを促進するためにリフレッシュスペースやフリースペースも整備しておくとよいでしょう。

セキュリティ対策

テレワークを行うにあたって、セキュリティ対策は必須です。ネットワークへの不正アクセスや端末へのウイルス感染などを防ぐために、セキュリティ製品の導入など必要な対策を行いましょう。セキュリティ対策が不十分では、サーバーや端末からの情報漏えいなどのリスクが高くなります。

また、従業員のリテラシーが低いと端末の紛失や不審な添付ファイルを開くなど、セキュリティリスクの高い行動につながってしまうため、従業員へのリテラシー教育も重要です。

moconaviを導入して快適かつセキュアなハイブリッドワークを実現しよう

hybrid work

テレワークとオフィスワークを自由に使い分けられるハイブリッドワークは、場所にとらわれない柔軟性とオフィスが従業員にもたらす安心感を両立する理想的な働き方といえるでしょう。テレワークとオフィスワークの“いいとこどり”をした働き方で、デメリットを解消できます。

ハイブリッドワークの導入時に必要なセキュリティ対策としては、リモートアクセス ツール「moconavi(モコナビ)」がおすすめ。モバイルPCからクラウドや社内システムへ安全にアクセスできるため、テレワークでもオフィスワークと変わらない業務環境を実現できます。また、「moconaviRDS by Splashtop 」を使えば、VPN不要で社内のパソコンにリモートアクセスが可能です。

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