マルウェアへの対策と感染した場合の対処法|注意点や対策におけるポイントを解説

  • 投稿日:2023 - 5 - 10
  • 更新日:2023 - 5 - 10
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マルウェア対策は、企業の大切な情報を守るために欠かせません。しかし、具体的な方法を理解できていないと、十分な対策ができずにマルウェアに感染するリスクが懸念されるでしょう。

本記事ではマルウェアに感染しないための対策と、万が一感染した場合の対処法について解説します。

マルウェアとは何か?

マルウェアとは、悪意のある第三者によって作られたプログラム・ソフトウェアを指します。他社のパソコンやスマートフォンに侵入して不正行為をするスクリプトやコードが該当し、インストールや起動することによって感染します。

マルウェアは主に社内の情報や個人情報の入手を目的としているため、感染すると情報流出による多大な被害を被る可能性があります。情報流出は企業の信頼を失墜させ、賠償金などによる金銭的な問題にも発展します。企業はマルウェアの危険性を理解し、正しい対策を取る必要があるでしょう。

マルウェアとウイルスの違いについて

マルウェアとウイルスは、どちらもパソコンやスマートフォンに有害な効果を発生させるプログラムです。ウイルスはマルウェアの1種であり、マルウェア対策の一環としてウイルス対策も実施されるケースが基本です。

マルウェアの種類とは

マルウェアには多くの種類があり、現在もその数が増えています。有名なものでは「ワーム」「トロイの木馬」などがあり、いずれも侵入したパソコンやスマートフォンに攻撃して多大な被害をもたらします。

マルウェアの基本的な種類を理解し、その上で全ての脅威に対応する必要があります。

マルウェア対策の必要性

マルウェア対策は企業にとって、欠かせない対応の1つです。ネットワークを通してさまざまな情報がやり取りされる昨今、マルウェア対策なしで業務を続けることはリスクが高いです。

事前対策と事後対策の両方に備え、感染の可能性を可能な限り削減することがポイントです。

マルウェアの主な感染経路

マルウェア対策を実施するには、主な感染経路を把握することも重要です。

以下では、マルウェアの主な感染経路について解説します。

Webサイトやメールの閲覧

Webサイトやメールを閲覧したことをきっかけに、マルウェアに感染することがあります。HTML形式のメールを開くだけで感染したり、偽のWebサイトを閲覧することで感染したりする可能性があるため注意が必要です。

アプリやソフトのダウンロード

アプリやソフトのダウンロードをきっかけに、マルウェアが侵入するケースもあります。出元不明なアプリやソフトを会社のパソコンでダウンロードしないように、事前に注意喚起をするのも必要な対策です。

マルウェアに感染した場合のリスク

マルウェアに感染した場合、デバイスにさまざまな症状が発生します。

以下では、もしマルウェアに感染した場合の症状について解説します。

会社の情報漏えいにつながる

マルウェアへの感染は、会社の情報漏えいにつながるリスクがあります。従業員の情報や顧客情報、そのほか事業に関するあらゆる情報の漏えいが懸念されるため、状況次第では取り返しのつかない重大な問題に発展します。

マルウェアの感染源となる

マルウェアに感染したデバイスは、マルウェアの感染源となり得る点もリスクの1つです。登録されているメールアドレス宛にマルウェアを仕込んだメールを自動で送信するなど、二次被害を生むきっかけになる可能性もあります。

マルウェアに感染しないための対策

マルウェアに感染しないためには、いくつかの対策が必要です。

以下では、マルウェア対策の基本について解説します。

マルウェア対策1. OSやソフトは最新の状態にアップデートする

社内で使っているパソコンのOSやソフトは、常に最新の状態にアップデートしましょう。最新のバージョンにアップデートすることで、OSやソフトごとのマルウェア対策を正しく活用できます。

新しい脆弱性が発見されても迅速に対応するためにも、古いバージョンのまま使い続けないように注意しましょう。

マルウェア対策2. 外部媒体を自由に使用させない

マルウェアはUSBメモリやHDDなどの外部デバイスを経由して、パソコン・スマートフォンに感染する可能性もあります。会社で使用していない外部デバイスを接触させたことで、潜んでいたマルウェアに感染するケースは珍しくありません。

従業員が個人で使用している外部媒体を使うことを禁止して、感染を防止するのも1つの方法です。

マルウェア対策3. 不要なアプリやソフトのダウンロードを規制する

社内で使うパソコンやスマートフォンに、不要なアプリ・ソフトをダウンロードさせないようルールを設けるのも対策の1つです。どうしても利用が必要な場合には事前に許可を出す形にして、社内で承認されたものだけを使うことでマルウェアの侵入を防ぎやすくなります。

マルウェアに感染した場合の対処法

マルウェア対策を実施していても、感染を防ぎきれない可能性はあります。

以下では、万が一マルウェアに感染した場合の対処法について解説します。

マルウェアに感染したデバイスを隔離する

マルウェアへの感染が疑われるデバイスは、ネットワークから遮断して隔離します。有線とWi-Fiの接続を切り、他デバイスへ感染しないように備えるのが基本です。

被害の拡大を防ぐために、感染したデバイスは速やかに特定して隔離することがポイントです。

マルウェアによる被害状況を確認する

マルウェアへの感染が判明したら、被害状況を確認することも重要です。必要に応じて社内・社外に状況をアナウンスし、不安を払拭するように努めます。

マルウェアの感染状況が分からないと、従業員は安心して仕事ができずにパフォーマンスが低下する可能性もあります。

マルウェアの駆除と改善策を考案する

マルウェアをウイルス対策ソフトや初期化によって駆除し、安全性を確認することで感染後も対策が可能です。その後はあらためて感染した原因を特定し、改善策を考案することで再感染を防ぐ準備ができます。

駆除だけでなく、その後の対応も含めて考えるのがマルウェア対策のポイントです。

マルウェア対策の注意点

マルウェア対策を実施する際には、いくつかの注意点もあります。

以下では、マルウェア対策を実践する際の注意点について解説します。

ウイルス対策ソフトの導入=マルウェア対策ではない

「ウイルス対策ソフトの導入=マルウェア対策」にはならない点は、事前にウィルスソフトのセキュリティ対応範囲など確認が必要です。ウィルス対策ソフトを導入すれば完璧に対策できる訳ではなく、1つの手段でしかないため、複数の対策を導入するのが重要です。

マルウェア対策には個々の意識が重要

マルウェア対策をする際には、個々の従業員がセキュリティに関する高い意識を持つ必要があります。社内全体のセキュリティリテラシー向上を目指し、従業員に対して専門の教育を施すことも考えられます。

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マルウェア対策

マルウェアは企業にとって大きな脅威であり、今後も対策が必須となる課題の1つです。マルウェアについて正しく理解し、必要な対策法を速やかに準備することが求められるでしょう。まずはマルウェアの基本を学びつつ、必要な対策や感染時の対応について理解を深めてみましょう。

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