働き方インタビュー:営業部マネージャーが語る。レコモット男性社員の育休事情とは

  • 投稿日:2020 - 12 - 25
  • 更新日:2022 - 9 - 16
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テレワークプラットフォーム、moconaviを提供する株式会社レコモットは「人を中心に、ワークスタイルを変革する」をコンセプトに挙げています。今回はそのコンセプトを体現する社員の1人、営業部マネージャーの大嶋さんにインタビュー。育児休業取得から復帰までの経緯や想いを、社内では男性初の取得者となった大嶋さんに語ってもらいました。

育休を取得することになった経緯を教えてください

2019年の7月に第一子が産まれまして。妻が妊娠したときから自分が育休をとることは考えていました。妻も正社員として働いているのに、妻だけが育児をすることには違和感を持っていたので。

育休を取りたい旨はもともと会社にも伝えていて、会社も前向きな考え方だったので、2020年の3月から育休を取ることになりました。育休に先立って保育園の入園許可証を1月に取得していて、育休期間は当初、4月の入園までの1ヶ月間を予定していました。

育休取得に向けてどのような対応が必要になりましたか?

レコモット 営業部リーダー 大嶋

休んでも仕事に穴が空かないよう、まずは営業部で新たな人材を採用するところから始まりました。子どもが産まれる夏頃から採用を強化し、2019年後半にかけて一気に人を増やしていった感じですね。具体的には私ともう1人しかいなかった営業部を7人に増やすことができました。

大幅な人材採用が初めてだったので、教育プログラムを人事とともに試行錯誤して作成し、5ヶ月かけて新人教育にあたりました。苦労の甲斐あって、今ではプログラムも整い、1ヶ月から2ヶ月で教育できるようになっています。私の育休をきっかけに社内制度が強化されたのは思わぬ効果でしたが、結果として会社の成長に還元できてよかったですね。

以上が会社としての対応です。他にプライベートでは、育児に慣れるために育休前に有休消化を行いました。それまでも土日に家事・育児を担当していたのですが、毎日となると勝手が違います。起床時間や就寝時間など、子どもに合わせたライフスタイルを体に染み込ませていきました。

実際に育休を取得してみて、いかがでしたか?

レコモット 営業部リーダー 大嶋

思っていた以上に育児は大変でしたね。仕事をしながらでも育児を手伝っているつもりでしたが、まだまだ甘かったです。

それまでは育児の楽しい側面しか見えていませんでしたが、実際に真剣に育児と向き合うと、かわいいだけでは済まされないことを実感しましたね。

夜泣きの対応や、お風呂に入れる、おむつを替えるなど、やることが非常に多くて、あらためて育児をしてくれていた妻や自分を育ててくれた親に感謝の気持ちが沸きました。妻からは事前に「絶対大変だから」と言われていて、いざ感想を伝えると「ほら、私の言った通りでしょ」と(笑)。

逆に、大変だからこそ愛着も強くなりましたね。子どものことを考える時間が増えた気がします。

小さな子どもって、本当に目が離せないんです。極端にいうと、自分の注意不足が子どもの命にも繋がりかねない。寝ている時も、長時間うつ伏せになっていないかとか、本当に心配ごとが多くて。

決して仕事へ取り組む意識が下がったという意味ではありませんが、誤解を恐れずにあえて言うと「育児に比べたら仕事なんて簡単」と思えるようになりました。

「失敗しても誰かの命に関わるわけではない」という気持ちで挑める前向きさが身につき、ビジネスパーソンとしても一歩成長できたと思います。

 

1ヶ月の予定だった育休が9月まで伸びた背景を教えてください

新型コロナの影響です。4月に入園した途端に、緊急事態宣言が発令されて保育園が休園してしまって。実際に通わせられたのは3日くらいです。

幸い、国の制度変更によって育休を9月まで延長できるようになり、私もその制度に従って育休を延長することにしました。妻は医療従事者なので仕事を空けられなかったですし、私の育休取得前の最も大変な時期に育児にあたってくれていたので、今度は私が頑張る番だと思いまして。

その後、保育園は7月に再開されたのですが、園内が密にならないよう、保育園からは育休延長可能な限り登園を自粛するよう求められたので、結果的に9月いっぱいまでの育休となりました。

予定より半年も長い育休期間となりましたが、同僚にお願いして業務状況もたまに聞いていたところ、みんなしっかり私の分以上に働いてくれていたようなので不安はありませんでしたね。

子どももすっかり懐いて、私のことをママって呼んでくれるんですよ。「パパだよ」って教え直した今も、変わらずママと呼ばれています(笑)。

レコモット 営業部リーダー 大嶋

復職はスムーズでしたか?

スムーズでした。復職したその日からプレイングマネージャーとして第一線に戻ることができました。育休明けからは新規顧客の獲得を担当することで、育休前に引き継いだ案件を再度私に引き継ぎ直すという手間を省きました。

また、育休中、仕事のことは安心してメンバーに任せていましたが、いつでも復帰できるよう会社の事業展開や業界の動向にはアンテナを張り、情報収集は続けていたことも重要だったと思います。

同僚にお願いして業務の状態などは定期的に聞いたりしていたので、感覚も鈍ることなく、復帰後も良いスタートを切ることができました。

復職後の働き方について教えてください。

コロナ禍を受けてテレワークを推奨する働き方になったため、育休中と変わらず今も家で仕事をしています。出勤は週1回。もともとあったフルフレックス制と合わせて、育児と仕事を両立できています。

テレワークとフルフレックスの他に、看護休暇も育児者にとっては嬉しい制度です。看護休暇は国が定める制度で、子どもの看護を理由に年次有給休暇とは別に年5日間まで休めるというものです。

看護休暇を取得した日は無給となる会社もある中、レコモットではしっかりとお給料も支払われます。この間も子どもが急に熱を出したときに看護休暇を利用しました。せっかくある制度ですので、今後も積極的に利用したいと思います。

最後に、今後の働き方について、想いや考えを教えてください

レコモット 営業部リーダー 大嶋

これからも家事・育児は続けていきますが、今後は妻と私の負担を調整すると思います。

これまで出産直後は妻が、育休に入った3月からは私が主に担当。時期によっては負担が偏ることもありましたが、これからは同じくらいにしていきたい。妻と夫は対等な関係が自然だと思いますし、育児の割合は半分ずつの方がお互いの仕事への影響も少ないと思うので。

会社で男性初の育休取得者として先陣を切れたこともよかったと思っています。しかもマネージャー職という立場で半年以上も取得ができたことで、今後他の男性社員に子どもが産まれた時に彼らが会社に気を遣わずに育休を申請できる空気になったかなと。

看護休暇や有給といった制度をどんどん使う理由もそこにあります。制度は使わないと意味がない。あっても遠慮して使えない会社は自由とはいえませんから。

もちろん、制度を利用して働きやすくした結果、成績が落ちたと言われるのも嫌ですね。

これからも、いち営業として、moconaviを広めていきたい。moconaviは私と同じように子を持つ親にとっても便利なテレワークツール。社会貢献にもなると考えています。

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