働き方インタビュー:単身赴任から地方テレワークへ 東京本社と連携して働く

  • 投稿日:2020 - 7 - 30
  • 更新日:2022 - 9 - 16
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テレワークプラットフォーム、moconaviのトライアルサポートを担当する茂木望さん。自身がまさに、京都でテレワークをしています。単身赴任から完全在宅勤務となった茂木さんに、地方テレワークを通して気づいたメリットやコツを教えてもらいました。

単身赴任を経て、地方でのテレワークに至った経緯を教えてください

入社した時点ですでに、家族とは京都の自宅に住んでいて、まずは自宅から通える関西オフィスにて業務がスタートしました。

ですが、オンラインで行う営業スタイルが普及してきたこと、移動時間を考えると費用対効果が出なかったこと、また、私が営業から技術系への部署に異動となり、東京本社へ転勤となったことから、関西オフィスは閉鎖に。そのタイミングに合わせ、単身赴任を選びました。

関西時代から定期的に東京本社に出張していたものの、メンバーとの関係構築や経験や知識の拡充に課題を感じていたんです。東京では自分の所属するチームのメンバーだけに限らず、他部署にまたがっての関係構築を意識していました。

本社勤務から1年あまり経ち、また関西での業務を本格的に再開することに。すでに関西オフィスはなくなっていたので、結果、京都での一人テレワークをすることになりました。今年2月、京都の自宅に戻り、地方テレワークを開始し、現在も続けています。

地方でのテレワークとなった現在、どんな働き方をされているのですか?

朝からずっと完全に在宅勤務をしています。朝は早ければ9時くらいに業務を開始し、まずはメールチェック。今日1日何をするかを計画したあと、トライアルサポートとして終業まで業務に徹しています。終業は遅くて夜9時過ぎになることもあるのですが、テレワークになってからは家族との時間も増えましたし、通勤時間もなくなったので、特に忙しくなったようには感じていません。

トライアルサポートとしての業務は、moconaviのトライアルを開始されたお客様のお問い合わせ対応です。そのほかにも営業段階からの打合せの参加、トライアル後のお客様へのヒアリングなど、お客様に寄り添うことを心がけています。

お客様からの問い合わせに随時回答し、私だけで解決できないことは社内で調べたうえで結果を回答する。ときには文面ではなく、TeamsやZoomといったビデオ通話ツールを使いオンライン上で回答する、という流れになります。実際にお客様のもとを訪問したのは、テレワークが始まってからたった1度だけですね。

テレワークでの業務上使っているツールがあれば教えてください。

業務は主にVPN接続で会社のネットワークにつなげたノートパソコンで行っています。PCから離れた環境で仕事する際には、moconavi(モコナビ)を使ってスマホからメールを確認することもあります。

私が所属する部署はサポートチームとの連携が必須なのですが、プロジェクトの管理にmoconaviと連携させた、Redmine(レッドマイン)というツールも使っています。Redmineの更新内容はメールに通知され、自分が関わっていない案件でもメールや、メールにあるRedmineのリンクにアクセスすれば簡単にキャッチアップすることができます。moconaviの新着メール通知機能でスマホにプッシュ通知もくるのでPCの前にいない時でも常に最新の情報に触れることができて便利ですね。そのようにして、できるだけ社内で起こっていることを把握するようにしています。

また勤怠管理システムもmoconaviと連携しています。出勤ボタンを押すとmoconaviが位置情報も連携するので、管理部が各社員の動きを確認できる仕組みです。テレワークだとなかなかひとり一人の従業員の動きを把握することが難しいですよね。位置情報を常に把握するわけではなくとも、記録が残るので会社側の管理の観点でも、従業員側も自身の状況を伝えるという意味でも役立つのではないでしょうか。

さまざまなツールと連携するテレワークプラットフォーム「moconavi」の詳細はこちら

地方テレワークをしていて、どんなメリットを感じていますか?

やはり家族といる時間が増えたことですね。朝から晩まで同じ場所で同じ時間を過ごし、食事も毎日3回一緒にとっています。単身赴任の時はオンラインでみんなで食事をしたりもしていました。

また、通退勤や訪問、そしてその準備に時間をとられなくなったことも大きいです。自由な時間が増え、以前は忙しくてできなかった週末菜園を再開しました。畑を借りていくつかの野菜を作っていて、その野菜が食卓にのぼります。子どもたちにとってものびのびとできる環境で、しかも家族揃って過ごすことができるので、やっぱり戻ってきてよかったなと感じています。
総じて、家族と過ごす時間、趣味に過ごす時間が増えたことがメリットですね。

日々の業務で困ったこと、その解消法を教えてください

どうしてもコミュニケーションや関わりが希薄になってしまいがちなことですね。やはり遠いので気軽にメンバーと会うことができませんから。

今まで普通であった、隣の席のメンバーとの会話、社内でふと見かけたメンバーの姿、電話対応でこそ気づくお客様目線、部署外の開発メンバーがしている会話など、オフィスで目や耳に自然と入ってきた情報。そういったものがすべてなくなるというのは、情報を遮断されたような感覚でした。

ですので、幅広く情報を拾いにいく意識が生まれました。たとえばメールやTeamsのチャットなど、自分宛てではないものにも極力目を通すようにしています。そのほかにもチームのメンバーとは綿密に連絡をとるようにし、1日1回はミーティングの場をオンラインで設けています。長くならないよう1回30分と時間を決めて、雑談も含めてコミュニケーションをとることでお互いの状況を確認しています。

また、情報を集めるだけでなく、発信もするようにしています。自分は今何をしているのか、他のメンバーから見える状態にしておく。問い合わせが落ち着いている時には、社内共有のドキュメントを作成したり、営業に届いているメールを確認して、回答のアドバイスをしたり、Teamsのグループチャットにコメントを残したり。そのようにして自分が今動いていることを文面で見える化しています。

生活面で変わったことはありますか?

実業務以外の面でいうと、通勤がなくなったことはメリットであると同時に難点でもありました。それまでは通退勤が、仕事とプライベートの気分を切り替える時間になっていたんです。だからテレワークに慣れるまでは気持ちが休まりませんでした。今は、朝は着替えて香水をつけること、夜はPCをシャットダウンしたらメールを見ないことで、スイッチのオンオフ切り替えをしています。moconaviにも、終業時間を設定して通知をオフにする便利な機能があり、仕事とプライベートとのメリハリをつける際にも役立ちます。

また通勤がなくなったことで運動不足になってしまったことも悩みでした。そこで、週末菜園や家族と遊ぶフィットネスゲームなど、汗を流す習慣をつくりました。そのほかにも、仕事中に集中力が落ちてきたと感じた時は小休憩をとったり、部屋の中を少し歩いたりして心身ともにリフレッシュさせることも心掛けています。デスクワークは体を使わないので、意識して体を動かすことで、頭と体のバランスをとることが大事だと感じています。

地方テレワークを成功させるために大事なポイントとは?

地方テレワークの一番の課題は、人と直接会うことが簡単ではないので、関係性を構築するのがなかなか難しいことではないでしょうか。オフィスが近ければ頻繁に会うこともできると思いますが、地方ではそういうわけにはいきません。

やはり、直接会うのとオンラインで会うのは少し違い、印象や伝わってくる情報量にも差がある。たとえば声ひとつとっても、オンライン会議ではデジタル処理された声が聞こえてきます。仕草、態度も画面だけでは伝えるのに限界があります。人となりを知るには、直接会わないとどうしてもわからないことがあるんです。

私の場合は、関西オフィス勤務と京都でのテレワークとの間に、本社勤務の期間を挟んでいたことが功を奏したのだと思います。本社勤務において、チームメンバーをはじめ多くの仲間と知り合い、一緒にプロジェクトに取り組み、関係性を構築できたことがプラスに働いています。

特に誰に何を聞けばいいのかを知ることができたのは大きな収穫でした。それがわかればちょっとした質問も気軽にチャットで聞くことができます。誰に聞いたらいいかわからない状態で、さらに関係性が構築されていないと、質問すること自体がハードルにもなり得ます。地方での一人テレワークにとって仕事をスムーズに進めるコツかもしれません。

現在は新型コロナの状況によって判断が難しい部分もありますが、可能であれば地方でテレワークをするならその前に関係者全員と一度でも実際に顔を合わせた方が、その後の業務がスムーズだと思います。

地方でのテレワークと東京近郊でのテレワークに違いはあると思いますか?

私自身は、「地方だからこうなんだ」と意識したことは実はそれほどありません。地方でのテレワークを始めるまでは不安もありましたが、実際にやってみたら東京近郊でのテレワークと地方でのテレワークに差はないんじゃないかと思うようになりました。あるとすれば、直接会いやすいかどうかだけだと思います。けれど、地方からでも定期的に東京本社に出社することは可能です。結局、それほど大きな違いはないと思います。

むしろ、「地方でも問題ない」ということ自体が利点だと感じています。私のように子どもがいる家庭では、県外の会社に勤めたとしても家族全員で引っ越しするわけにはいきません。大好きな友達や先生がいる学校から転校させるのは酷ですから。東京にオフィスがある会社で働きながらも、これまで属していた地元のコミュニティを離れずに済むのが、地方テレワークの利点ですね。

最後に、今後の働き方について、想いや考えを教えてください

今後はフルリモートではなく、基本在宅勤務のうえ、時折は外出もしたいですね。お客様のところへ出向いて直接フォローする経験が、トライアルサポートとして業務をブラッシュアップする絶好の機会になります。新型コロナの状況や会社の方針、世論に合わせながら、外出と在宅のバランスを調整していきたいです。

また、テレワークが普及したことにより、moconaviへの問い合わせも増えています。もともとは営業がトライアルのサポート業務もしていましたが、現在は営業チームとトライアルサポートチームに分かれたことで、増加した問い合わせにも効率よく対処できています。一方で分業体制によって、チーム間での情報伝達に課題を感じています。私自身の営業経験も活かしながら、お互いをフォローする体制づくりに挑戦したいですね。

テレワークプラットフォーム、リモートアクセス 「moconavi」の詳細はこちら

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